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走行音を録ってみよう 第5回 実技編1.2 ~H4を使う2~
[EDIT]
前回はH4の紹介だけで終わってしまいました。
今度こそ実際に録音してみましょう。


出かける前日にしておくべきこと


まず何はなくとも何の音を録りたいのかを決めなくては始まりませんね。
でも最初のうちは行き当たりばったりでガンガン録音していくのもアリです。音鉄を続けるうちに「この音は録ったからもういいかな」と、徐々に絞られていきます。
初めて録るときからコレというものが決まっていれば、まずはその音が録れる場所を特定しなければなりません。

例えば京急の歌う電車を録ってみたいとします。2100形でも1000形でもいいということにしておきます。
この電車の運用範囲は、東は千葉から西は神奈川までと広範囲です。始発着駅は成田空港(京成)、印旛日本医大(北総)、印西牧の原(北総)、青砥(京成)、押上(都営)、品川、新逗子、三崎口、羽田空港などが考えられます。印旛日本医大は「いんばにほんいだい」、印西牧の原は「いんざいまきのはら」です。
もちろん一番確実なのは品川以西の京急の範囲ですが、快特だと横須賀中央を過ぎて三崎口までは停車駅数が少なくて各駅の所要時間が長くなり、飽きてきてしまうことがあります。人間、3分以上聞いてると飽きてくるといわれます。(これは結婚式のスピーチなどでも当てはまります)
そこで短い区間を特定します。2100形も運用されている快特を考慮すると、その快特は横須賀中央からは県立大学1駅を通過、堀内から三崎口まで各駅に止まります。京急本線では京急蒲田~京急川崎間が限度でしょうか。あとは都営線内は各駅に停車しますね。
ちなみに3分以上かかる区間があたりまえ、という路線もあります。

乗り換え経路の検索
区間が決まったら最寄り駅からの所要時間や運賃、乗り換え経路を検索しておきます。可能なら目的の車両がいつ運用されるのかを調べておくといいのですが、今回の例では本数の多い路線ですから、行き当たりばったりでもあまり長いこと待たされることはないと思います。

次は編成表を検索します。モーター音を奏でる電動車を探すためです。大抵は「京急 2100形 編成表」でヒットします。
見つかったらMまたはデハとある車両を探します。これが電動車です。デハ以外にモハやクモハ、モロやクモロ、モ、キハ(内燃動車)などがあります。M表記もcM(クモハ相当)とか色々ありますがMが付いている車両なら大体はOKです。
次にその号車番号や車両番号(形式番号と号車番号や編成番号等が記された番号。京急2100形2101号車なら2100形第1編成01号車、東急5000系5001号車なら5000系第1編成第01号車...10号車にあたる、など)をメモしておき、当日はその車両で録音します。
避けたい車両というのもあって、車両にもよりますがCP(コンプレッサ)付の場合コンプレッサの動作音が煩わしかったりするので注意が必要です。逆にそれを利用して乗客の話し声をかき消すという人もいるようですが、その辺は人それぞれです。車両によってはコンプレッサの振動を受けて車体などの継ぎ目からビリビリと音を立てることがあるので難易度は高いです。

音の録り方を決めます。モーター音重視なのか、車内雰囲気重視なのか、車外から通過音を録るのか、はたまた発車メロディが取りたいのか。ここでは車内録音として解説します。
モーター音重視だと大体は台車真上付近、あればモーター点検蓋(トラップドア)真上が基本です。ただし貫通路や乗降ドア付近なのでドアの開閉音が雑音となったり、人が集まりやすかったりします。また、貫通路のドアが開いていたり、そもそもドアがなかったりする場合、吹かれノイズに負けたり連結器がきしんだり飛び跳ねたりするときのガチャガチャという音がやかましいものです。一方で隣り合った車両が2種類の音をたてる場合、貫通路のドアを片方でもいいから開けないと混ざってくれません。
気動車の場合は車両中央もいいでしょう。エンジン音をダイレクトに録音できます。
もちろんマイクはできるだけ床に近づけます。

インバータやチョッパ装置本体から出るスイッチングノイズについてはその装置真上付近(山側と海側の間はあまりよくない)、とくにインバータの場合U・V・Wいずれかの相の冷却ユニットを狙います。乗る前にインバータの位置を確認しておく必要があります。
東急7700系のインバータ装置大抵は車両真ん中寄りに設置されています。例えば東急7700系の3号車では第2ドアより右...蒲田寄りにあります。これは池上線上り(五反田方面行き)列車が来る対向式ホームで撮影したものですが、反対側にはありません。つまり五反田方を向いて左側の第2ドアで蒲田寄りの手摺りにしがみついていればいいわけですね。
海側、山側どちらにあるかは半ば運任せです。音鉄のサイトにインバータの写真を掲載しているところもありますが。設置場所は2群以上なら両側に設置されていると思っていいでしょう。また、日立の後期型GTOは1相の冷却ユニットだけ他の2相とは反対側に設置されていたりします。つまり両側に設置されているということです。

何はともあれ写真のようにここまで狙いやすいインバータもあれば、狙いにくいインバータもあるわけです。3ドア車体では同じく東急1000系が狙いにくいタイプで、残念ながら中央のドアの真下にはありません。2ドア以下になると非常に狙いにくいです。おまけにそのほとんどがシートに座って録音しないと気まずい状況になってしまいます。


雰囲気重視ではできるだけ耳の位置にマイクを持ってきます。というのも場合によっては不可能なので、例えば立っているなら首元辺りでマイクを持っておくといいでしょう。少なくとも座っているときの雰囲気で録音できるはずです。くれぐれも服などで擦らないように。マイクの向きはお好み次第ですが、普段乗っているときの耳の向きと同じにするといいでしょう。

日取りを決めます。できれば避けたい日時というものがあります。
・土休日:列車本数が少なく目的の車両が来るまで待たされやすくなる
     レジャー客、子供が多い=話し声が多くなる←音鉄のストレス源
・学生ラッシュ帯:マナーを顧みない人ばかり=うるさい
         通勤ラッシュ帯は静かなこともある。眠い人が多いから?
         学生ラッシュの目安は朝は6時すぎから9時すぎまで、
         午後は3時~4時すぎくらい。これを過ぎると通勤ラッシュと被る。
・真夏/真冬:エアコンや扇風機フル回転。車両にもよるがうるさいエアコンがある
       ただし最近の車両はそれとは別に送風機などが年中作動している場合がある
一方で、ラッシュ帯専用といっても過言ではない列車も存在します。この場合ストレスとの戦いです
有料特急や新幹線の場合、この段階で予約してしまった方がよいでしょう。泊まりがけの場合は宿泊施設の予約をとっておきます

使い方が身に付いているか試し録りをします。近場の道路で車が通過していく音で十分です。他人の視線は気にしちゃいけません。かばんなどに隠さず堂々と持ち歩きましょう。実際の録音でも、隠れて録ると音が篭ったり覆っているものが擦れてノイズになったりします。
録音方法ですが、H4の場合電池とSDカードを入れてイヤホンなどをPHONE端子に接続、電源を入れて起動が済んだらRECボタンを2回押して録音スタートです。
録音フォーマットは画面左側1~4のボタンで決めます。大抵は48kHz/24bitで十分です。メディアに余裕があるなら96kHz/24bitでもいいでしょう。48kHz/24bitにするにはボタン2を押します。このままではビットレートが16bitなので、ジョグダイヤルを下に回してBITまで持っていってダイヤル押し込み、ダイヤルを上に回して24にしてダイヤル押し込んで決定、メニューボタンでメイン画面に戻りましょう。96kHz/24bitにするにはボタン1を押すだけです。これだけでビットレートも24bitになります。

ほかにやっておくこととしては、SDカードの空きが十分にあること、ただしく認識されること、ファイル削除などの操作が正しく機能すること、新品またはフル充電の電池を沢山確保しておきます。
BATTERY設定項目をNi-MHにしたところ
また、H4 ver. 2.0以降でeneloopなどのニッケル水素電池を使うときはメインメニューを開いて下から3番目、「BATTERY」の項目で「Ni-MH」を選んでおきます。これで正確に残量を表示してくれます。



録音当日にすること


目的地が遠いときは電池を入れずに出発します。結構放電しやすいからですが、ニッケル水素電池だけかもしれません。目的地に着くころに、あるいは到着時刻に余裕を持たせておいて、それから電池を入れても十分間に合います。

実際に車両に乗り込んだらしばらくは試し録りです。この間に音が割れないレベルを見つけだしておく必要があります。内蔵マイクではゲインはMがちょうどよいかと思います。録音レベルHだと細かい音も拾いまくって鬱陶しいです。録音レベル(記録するときの音量)はお好み次第です。ドア開閉音のような突発的な大きな音は割れてもいいから大きい音で、というなら最大値でもいいでしょう。理想的には-12dBに収まるくらい、というのがいいようです。PCに持っていって音が小さくても、後で波形編集ソフトなどでノーマライズ(音量の平均化ではないことに注意)を施せばOKです。
波形編集ソフトにはフリーウェアでAudacityが、H4付属品にCUBASE LEが、H4 ver.2ならデフォルトでノーマライズ機能がついています。



異論は山ほどあるかと思いますが、大体はこんな感じでしょうか。
次回は外部マイクを併用しての録音を試してみます。
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走行音を録ってみよう 第4回 実技編1 ~H4を使う~
[EDIT]
お待ちかねの実技編です。PCMレコーダーの中でもコストパフォーマンスに優れたZOOM社のハンディレコーダー、H4で録音してみましょう。
今回は長くなりそうなので、何回かに分けることになりました。
それとお約束ですが、万一損害などが起きても筆者およびメーカーは責任を負いません。自己責任でお願いします。

H4はZOOM社によるハンディレコーダーで、実勢価格約3万円で業務用機材との接続にも対応した数少ない機種です。音質にも定評があり、愛用している人は多いかと思います。
こう書いてしまうと聞こえがいいですが、使いやすさという面では悪い評判が多かったりもします。加えて、後継品としてH2が登場しています。H4より低価格でコンパクト、機能面でもH4にはないものがあったりします。もちろん低価格な分、H4にしかない機能もありますからがっかりすることはありません。
なにはともあれ、操作性という最大の汚点さえ乗り切れればハイクオリティな音が待っています。

基本的な操作方法はH4の取説の通りにやればできるんですが、H4の困った仕様についても触れていきます。
そうそう、パッケージや画面を見ると英語オンリーなのかと思ってしまいますが、取説については米日のバイリンガルで記載されているので構える必要はないです。ZOOM社のサイトもバイリンガルですよ。

ZOOM H4
まず全体図です。3月末に購入してかれこれ半年近く使い続けているので一部印刷が剥げています。
頭に付いている黒い球体が風防で、これを取るとスタンガンのような見た目になります(笑)
この風防はマイクに刺さっているだけ、という感じで非常に取れやすいので、外す必要がなければ接着剤でくっつけてしまった方がいいでしょう。そういうわけでこれもガチガチに接着してあるので、スタンガンのようなマイク部分をお見せできません。
マイクは単一指向性x2の90度X-Yステレオ、周波数特性は民生用の高音質マイクでは一般的な20Hz~20kHzです。マイク感度は高い方だと思います。つまり小さな音もしっかり拾ってくれる、ということです。

ボディど真ん中には液晶画面があります。これも小さくて見にくいということで不満が多い箇所のようです。
H4メイン画面
メイン画面の表示内容は詳細で、再生時間がミリ秒(1/1000秒)単位まで表示できます。再生時はここにカーソルを当ててミリ秒単位で再生位置を調整できます。
その右隣に状態(再生、一時停止、録音、録音スタンバイなど)、下にファイル名、その下にレベルメータが2つ、一番下にリピート状態やバッテリー残量やメモリカードの残量などが表示されます。またバックライトに対応していて暗所での使用も可能です(写真はバックライト点灯時...一部表示が消えているのはキズのせいです)。

画面の真下にはメニューボタンと再生、早送り、巻き戻し、前後の曲の頭出しを兼ねたカーソルキーがあります。上下左右に動かせるほか、押し込めばファイルの削除や分割、その他さまざまな処理をするためのメインメニューが開きます。
H4メニュー画面が、メニューを開いたあとは側面のジョグダイヤルで操作していきます。そのわりに、前の画面に戻るときはこれを押す必要があります。煩雑な操作が強いられるので一番不満な所でしょうか。何のために自由に動くようになってるんだ、なんて思ってしまいます。片手で操作するとさらに使いにくいんですが、内容からしてこのカーソルキーを操作するときは大抵録音しないはずなので、両手を使った方がいいと思います。


カーソルキーを下に入れると録音レベルやローカットなどの入力関係の設定画面が表示されます。これもメニューを開いたあとはジョグダイヤルで操作します。
H4インプットメニュー画面写真に写っているのは左からソース(内蔵マイクか外部音源か)、録音レベル、ファントム電源供給で、ジョグダイヤルでカーソルを合わせて設定画面に入ります。
メニューはまだ続いていて、ジョグダイヤルで他の項目を表示できます。スクロールバーが表示されているので続きがあるということがわかりますね。ちなみにこの画面で入力ソースが内蔵マイクであることとファントム電源供給がOFFであることがわかります。録音レベルは設定画面に入って初めて確認できます。


画面の左側にずらりと並んでいるボタンは録音クオリティを設定したり4トラックモードでトラックの状態をLEDで示したりしてくれます。
右側には録音ボタンとメモリカードへのアクセス状況、ステレオモードか4トラックモードかを示すLEDがあります。
録音ボタンは内蔵マイクで録音するときを考慮しているのか、フィードバックは乏しいです。それからこのボタンですが、1回目でスタンバイ、2回目で録音、3回目で録音停止になります。押す回数が多いので録りそこなうことが多々あります。一旦録音を終えて次の録音をするときは、すぐにスタンバイにしておくといいでしょう。

マイクの傍に電池とSDカードのスロットがあります。
電池・SDカード格納部
SDカードは16MB~2GB、H4ファームウェアver. 2.0からはSDHCで4GB~32GBまで対応していますが、1ファイルにつき2GBまでしか録音できません。音鉄としては何時間もかかるような路線をPCMでノーカット録音、というのは難しいです。クオリティを落とすか1駅毎に区切って録音する場合は問題ありません。
USBはオーディオインターフェースとして、またマスストレージクラス対応なのでSDカードリーダーとしても使えます。USBオーディオインターフェースではPCでの録音ができます。

さて、最初のセッティングでいきなり壁にぶつかります。このフタを開けるのとSDカードの取り外しは少しコツが必要です。フタの開け方は、ロックをスライドさせてフタを持ち上げます。この「持ち上げる」というのがややこしく、片手で開けたいときは結構コツがいります。
カードは内側に押し込んでロックを外すと頭(厳密にはお尻だと思いますが)が出てきます。といっても微々たるもので、ちょっとやそっとじゃつまみ出せません。幸い、カードの頭に溝が掘られています。この溝に爪を引っかけることで引き出すことができます。
とまあこのように、肝心な部分の作りはよくないです。

入力端子
マイクの反対側です。2つのコンボジャックと、その間にACアダプタを繋ぐコネクタがあります。屋内でバンドの練習なんかを録音する分には電池不要、ということです。
コンボジャックは3ピンXLRと標準プラグ対応、24V/48Vファンタム(業務機材用電源)給電が可能です。標準プラグは真ん中に、XLRコネクタはピンが下と左右の溝に合うように差し込みます。XLRコネクタは正しく接続されるとロックがかかってちょっとやそっとじゃ抜けません。

H4 側面1
右側面です。内蔵マイクと外部音源のゲイン(マイク感度)スイッチとメニュー画面で操作を行うジョグダイヤルが並んでいます。ゲインはL/M/Hの3段階です。車内での録音はMが基本ですが、機関車の動作音はHがいいかもしれません。車外では音源との距離によって調整します。
内蔵マイクのゲイン設定はジョグダイヤルの隣、MICと書かれたスイッチで、外部マイクを使うときはINPUT 1とINPUT 2のスイッチで行います。要するに外部マイクでは左右のマイクに対して個別に設定できます。一見すると不便ですが、ギターなどを接続するときなんかは楽器に合わせて個別に設定できた方が便利です。この辺は他のユーザも考慮されたものと諦めるしかないです。
ちなみにH4の操作の大部分はジョグダイヤルに頼ります。折角自由に動くボタンが本体のど真ん中にあるのに勿体ないですね。

H4 左側面
続いて左側面です。マイク側からライン出力端子...つまりH4を再生機としてコンポなどに接続する端子とイヤホンなどに繋ぐステレオミニジャック、ボリュームダイヤルと電源スイッチ、USB-miniB端子です。
こちら側で説明が必要なのはUSB端子でしょうか。H4は接続すると電源を入れることなく起動します。電源を入れてから接続すると挙動が違うようですが割愛します。
USB接続するとH4側にAUDIO I/OとCONNECT TO PCを選択する画面が現れます。パソコンの外部マイクとして使うときはレコーディングソフトを起動してAUDIO I/Oを利用します。カードリーダーとして使用したいときはもちろんCONNECT TO PCです。選択するにはジョグダイヤルを回し、押し込んで決定です。Mac OS X 10.4.11でドライバをインストールすることなく認識してくれました。


ところで、H4にはいくつかの付属品があります。三脚用アダプタ風防の他にACアダプタ、USB2.0ケーブル(FullSpeed、A-ミニBオス)、マニュアル、DAWソフトCubase LEのインストールCD、カメラ三脚取り付けアダプタ、SDカードがあります。

CubaseはGarageBandのようなソフトをイメージしていただければいいかと思います。
それと写真には三脚が写っていますが付属品ではありません。


H4 on tripodミニ三脚とは相性がいいみたいで、一気に格好良くなります。

さらに、この写真のようにゴテゴテとケーブルをくっつければプロ気分に浸れます(笑)
ちなみに100円均一の三脚を使っていて、外部入力端子にはオーディオテクニカのAT-822を繋いでいます。





だいぶ長くなってきたので続きは次回へ持ち越しとします。
次回はいよいよ録音してみます。ホームや車内での走行音やアナウンスの録音です。
走行音を録ってみよう 第3回 ~レコーダーとマイクを学ぶ~
[EDIT]
はやいもので、いよいよ3回目です。
今回はマイクについて解説します。実はマイクにもメーカーの違い以外にもいろんな種類があり、音鉄でも目的に見合ったものを選びます。今回はどんなマイクがあって、どのマイクがどんな分野に合っているかを解説します。それとレコーダーもちょこっと触れてみます。

レコーダー


まずレコーダーについて解説します。レコーダーも用途に合わせていくつか種類があります。

テープレコーダー

文字通りカセットテープに録音するもので、略してテレコと呼ばれます。デンスケなんて呼び方もあります。ちょっと前なら音鉄でもDAT(Digital Audio Tape)が高音質で流行っていたんですが、今や店頭に並んでいることはほとんどないでしょう。売っていないのはDATやそのレコーダーであって、普通のカセットテープやそれを使うレコーダーは現役です。長時間録音が最大の自慢ですがレコーダーが大きく、再生するときは早送りや巻き戻しが必要で、記録媒体が脆い、パソコンに取り込むのが面倒など扱いにくいのが欠点で、MDやICレコーダーに主役の座を明け渡しています。

MD・Hi-MDレコーダー

記録媒体をMDとしたレコーダーで、録音したあとはMDコンポで再生できる点が有利です。Hi-MDは新しい規格のMDで、これは専用のディスクで1GB、普通のMDでも記録時間を延ばせるようにするものです。欠点は、Hi-MDは対応レコーダーが少ないこと、パソコンに取り込むのが面倒なこと(一部機種は簡単)、ディスクの回転音や振動が激しく、近くにマイクを置いていると雑音として拾ってしまうことです。音質はHi-MDでPCM録音すれば非常に優れたものです。MDも長時間録音向いています。しかし現在はより使い勝手が向上したICレコーダーが主流になっています。

ICボイスレコーダー

ICボイスレコーダーフラッシュメモリなどに録音するもので、記録媒体も電子化したことで小型軽量、低価格などが特徴です。主に会議や記者会見などビジネス分野で声を録音することに特化してあり、回路を単純化することで低価格化しています。声が聞き取れれば充分、という設計のため音質は劣ります。一方で低価格という点から音鉄初心者としてはどうしても目が行ってしまいます。ボイスレコーダーということで襟元に取り付けらるように付属するマイクも小型で、人目を気にせず録音したい人にも人気があります。

PCMレコーダー

ZOOM H4ICレコーダーの一種で、その中でもPCMと呼ばれる無圧縮のデータとして録音するものです。個人でのフィールドレコーディングやCDのマスタリングなどといった用途を考慮しているため、CDを上回る音質で録音できるものが多いです。その分高価でボディも大きくなりがちです。記録媒体はメモリに限らずハードディスクを用いるものもあります。最近になってSANYOなどの家電メーカーからもPCMレコーダーが発売されるようになりました。こちらはボイスレコーダーの延長なのでコンパクトで消費電力も小さいので長時間録音にも向いています。音質は16bit止まりが多いのですが、それでもCDと変わらないので耳が肥えているのでなければ選択肢として候補に入れてもよいかと思います。ただし価格的に有名メーカーのレコーダー(例えば写真のZOOMのH2やM-AudioのMicroTrack)が買えることもあるので、よく考えて選ぶ必要があります。


本当に大まかに説明してしまいました。
これらの中で今後普及していくのはICレコーダー系でしょう。パソコンと接続できるものが多いので、パソコンでの作業中に聴きたいというときや、エフェクトをかけたりといった加工を施したいときに便利です。また、どんどん小型化する一方で音質も着実に向上しています。

マイク


マイクの内部構造による分類


マイクは大まかに「ダイナミックマイク」と「コンデンサマイク」があります。ダイナミックマイクは丈夫で大音量でも音が歪みにくい、電源不要という特長があります。一方マイクの振動板が重く細かい振動を捉えにくいので高音に弱いという欠点があります。コンデンサマイクはものにもよりますが軽く、クリアな音が自慢です。ダイナミックマイクはボーカルマイクとしてよく使われ、集音マイクとしてはあまり使われません。ほかにもカーボンマイクやリボンマイク、クリスタルマイクなどもありますが性能や強度が劣るものが多く、ニーズの多様化に対応できるという点もあり、最も普及しているのはムービングコイル式ダイナミックマイクとエレクトレットコンデンサマイク、DCバイアスコンデンサマイクの3種類くらいです。

マイクの形状による分類


マイクの形状は、デザイン以外にマイクの特性に合わせてあるという意味も持っています。

ハンドマイク

ハンドマイク文字通り手に持って使うもので、マイクの基本形す。ほとんどがマイクスタンドに取り付けられます。モーター音派の音鉄では、簡単に音源に向けられるという利点があります。ノーマルマイクと正立型マイク注意点としては、サイドアドレス・マイクや正立型と呼ばれるものがあって、本体の軸に対して垂直にユニットが取り付けられているものです。ボーカルのレコーディングスタジオのマイクのようにマイクの真横に音源がないと思った通りに録音できないことがあります。両方の収音スタイルを選択できるターニングカプセル型も存在します。

ラベリアマイク(タイピンマイク)

小型軽量化が必要なため、コンデンサマイクが用いられます。マイクについたクリップを襟元やネクタイなどに挟んで声を拾うためのもので、低価格なものから高価なものまで色々あります。小型で低価格なのでこっそり録音したい人や、初心者向けです。胸元ではなくズボンの裾にセットするとモーター音を狙うことができます。

ショットガンマイク

オーディオテクニカAT9643コンパクトガンマイク
周りの音を余り拾わずに狙った音を拾うためのもので、細長い棒状のボディにスリットが入っているのが特徴です。
ショットガンマイク-干渉管型
この棒は位相管や干渉管と呼ばれるもので、側面に設けたスリットと正面の集音部から入ってきた左右の音が干渉管内部で打ち消し合い、正面の音は打ち消されることがないために集音範囲(指向性)が狭くなります(干渉管型)。音響的に指向性を狭めるため電気的なノイズはありませんが、スリットでは音の通過速度を落すための素材選びと加工でコストがかかり、結果的に高価なマイクになってしまいます。

図のオレンジの矢印が打ち消される音、水色の矢印がが録音される音です。


ショットガンマイク-二次音圧傾度型
あるいは干渉管内に位相がそれぞれ逆になる2つのマイクを仕込み、電気的に指向性を狭めます。側面からは2つのマイクが音を拾います。それを合成させて打ち消し、正面からは手前のマイクだけが集音するのでそのまま出力され、結果的に指向性が狭くなります(二次音圧傾度型)。

図のオレンジの矢印が打ち消される音、水色の矢印が録音される音です。右上に示した波形はオレンジの矢印の音で、マイクAとBがちょうど逆相となる状態で波形を合成すると打ち消し合って出力0となります。

いずれの方式もマイクユニット自体の指向性はほぼ自由なので、安上がりな単一指向性が多く使われています。また、感度も高く設定されているのが普通です。中には干渉管を取り外すことができるものもあり、その場合は通常のマイクとして使用することができます。主に野外での集音や会議、スピーチの声を遠くから拾う場合などで使われます。機関車自体の動作音を拾いたい場合音源は遠くなりますから、このタイプでないとかなり無理があります。

バイノーラルマイク

イヤホンのような形をした小さなマイクで、イヤホン同様耳にはめて録音するものです。録音した人の耳で聞いている音とほぼ同じ音で収音できるためステレオ感にあふれた音が特徴です。ただし耳にはめることが重要で、それができない場合はダミーヘッドとよばれる文字通りつくりものの頭の耳に取り付けて持ち歩かなければなりません。車内の雰囲気を重視したいときには理想のマイクといえるでしょう。

ワンポイントステレオマイク

ワンポイントステレオマイク1本でステレオ収音が可能なマイクです。実際には2つの小さなマイクユニットが組み込まれています。このマイクユニットが本来のマイクにあたります。そのマイクユニットの指向性と組み合わせ角度(指向主軸角度)によってさらに細分化されます。指向主軸角度をスライドさせたり回転させることで様々な指向特性を実現するものもあります。ワンポイントステレオでないマイクでステレオ録音するには2本用意してステレオ機器に接続して使用します。これをマッチドペアといいます。単純にペアマイクともいいます。高級なマイクではモノラルマイクばかりになるため、ステレオ録音するにはどうしても2本必要になってしまいます。

骨伝導マイク

人がしゃべるときに、声が頭蓋骨を振動させて耳に伝わる現象が骨伝導。自分の声は口から発せられる音と骨伝導音が混ざるので、他の人が聞き取る音とは違う、というのは有名なところです。この骨伝導を利用して、耳骨の振動を音に変換することでその人の声をクリアに録音できるのが骨伝導マイクです。ゆえにしゃべっている本人の声しか拾えません。主にスピーチで自分の声を伝えたいときや、電話のマイク側の代わりとして用います。

バウンダリーマイク

床や壁に貼り付けられるフラットなマイクで、エコーが強い場所でも反射音をあまり拾わないため、はっきりと録音できます。

ヘッドセット・インカム

ヘッドホンに似たアームで頭に固定し、先端にマイクが取り付けられた、ハンズフリーなマイク。実際にヘッドホンも持つタイプとマイク専用のタイプとがあり、呼び方も様々です。

ズームマイク

ビデオカメラのズームの状態に合わせて指向性が変化していくマイクです。鋭指向性以上のマイクのことを、ズーム(望遠)のように遠くの音を拾えるためズームマイクと呼ぶこともあります。



参考文献:AudioTechnica MIC Navi

ステレオ方式


マイクでステレオを実現するにはマイクを2つ使わなくてはなりません。そしてマイクの組み合わせ次第でいくつかのステレオ方式が存在します。通常は2つのマイクをそれぞれ60度程度外側に向けたものが多いです。マイクの組み合わせ角度を指向主軸角度といい、角度が0度に近いほど中抜けしにくくなりますが、左右の広がり...すなわちステレオ感が劣ります。

X-Yステレオ

2つのマイクを内側に傾けたもので、従来のステレオ方式と比べると左右の集音範囲は狭くなるものの、正面の音もしっかり拾えるのが特徴です。マイクはそれぞれ45度傾けたものが多いですが、理想的な角度はそれぞれ55度とされています。

MSステレオ

Mid-Sideステレオの略で、1つは単一指向性のマイクを真正面に向け、それに対して直角に双指向性のマイク1つを交差させたもので、これらを合成させることでX-Yステレオ同様正面の音をしっかりとらえつつ、左右の音も広範囲に拾うことができます。中には90度以外の角度にすることも可能なマイクもあります。バイノーラルマイクがないときはX-Yステレオよりもこちらの方がよりステレオ感がよいでしょう。

W-XYステレオ

W-XYステレオのポーラパターンZOOM社のハンディレコーダH2の内蔵マイクだけが持つステレオ方式で、レコーダの表側に交差角90度のX-Yステレオマイクを、裏側に交差角120度のX-Yステレオマイクを組み込んでいて、両方のマイクをONにしてレコーダーを立てて使うことで4chサラウンド録音ができるようになっています。

Blumleinステレオ

2つの双指向性マイクを直交させたもので、ほぼ無指向性マイクのように360度全体の音を拾うことができる方式です。おそらく2本のマイクで4chサラウンド録音できるという方式だと思います。

NOSステレオ

2つのマイクをそれぞれ45度外側に向け、マイクの中心距離を30cmにしたものです。

ORTFステレオ

2つのマイクをそれぞれ55度外側に向け、マイクの中心距離を17cmにしたものです。


指向性(指向特性)


指向性とは大雑把にいうとマイクの集音範囲を表します。正面に対してどのくらいの角度まで音を拾うのか、どの向きに対して感度が良いのか、ということです。下のポーラパターン(指向性の範囲を示した図)はあくまでも一例で、機種により同じ指向性でもまったく異なるポーラパターンを描きます。集音範囲が狭ければ「指向性が高い」といいます。
各指向性のポーラパターンとステレオ方式

無指向性・全指向性・オムニ

マイクの中心から360度全体にわたって音を拾う方式です。

単一指向性・カーディオイド

平面でいえばハート型のような範囲の音を拾うのが単一指向性マイクです。マイクの後ろ側の音をあまり拾わないのが特徴です。

鋭指向性・狭指向性・スーパーカーディオイド

マイク前方の狭い範囲だけを拾うための方式です。後述の双指向性を変形させたような指向性なので双指向性と呼ぶこともあります。大抵はガンマイクの構造を利用して指向性を高くしていて、単独で鋭指向性・超指向性のポーラパターンを描くマイクはなかなかありません。

超指向性・ハイパーカーディオイド

鋭指向性マイクよりさらに範囲を絞った方式ですが、メーカーによって鋭指向性・超指向性どちらか一方の呼び方を使う、という方が多いようです。

双指向性・両指向性・8の字指向性・フィギュア8

マイクの中心を境に前と後ろから音を拾う方式です。人の間にマイクを置くだけで双方の声を上手い具合に拾えます。

走行音を録ってみよう 第2回 ~必要なもの~
[EDIT]
音鉄とは何かがわかったところで、早速音鉄始めるための、そして実際に録音するための準備を進めていきましょう。

今回は録音するために必要なものということで、まずは必要最低限コレがないと始まらない、というものを(運賃は別として)リストアップしてみました。

  1. レコーダー

  2. 電池

  3. 記録メディア

  4. イヤホン・ヘッドホン


本当に無くてはならないのものはこれだけです。
ZOOM H4
1のレコーダーは持ってないと話になりませんね。一応説明しておくと録音機、という意味です。

2の電池はレコーダーによります。また高価なレコーダーほど消費電力が高い傾向にあるので注意が必要です。eneloop内蔵の充電式電池を持ったレコーダーなら電池を別に持っていく必要はありません。この場合予備を確保することはできませんから、一日くらいかけてたくさん録音したい、という人には使いにくいです。半日くらい動いてくれるものもありますが、長持ちしないものが多いのも事実です。もし泊まりがけの場合は充電器を持って行って、宿泊先で充電させてもらいましょう。
内蔵電池でない場合は予備をたくさん持っていきます。それで足りなくても大抵はそこらの駅売店やコンビニで売っているので困ることはあまりないでしょう。困るのは特殊な電池の場合です。ニカド電池やバッテリーパックなどはなかなか扱っているところはないと思います。
また泊まりがけで録音しに行く場合は乾電池でもeneloopなど充電可能なものを持って行って、宿泊先のコンセントを借りて充電すると電池代を削減できますし環境にも優しいです。
この場合の注意点は、駅や電車内のコンセントを無断で使用しないこと。窃盗の罪に問われます。旅館などはそれも含めての宿泊費であるはずなので大丈夫かと思いますが、気になるならあらかじめ確認しておくといいでしょう。


記録メディアもレコーダーによって必要かどうかが決まります。外部メディアが使えるものならもちろんその予備をたくさん持っていきます。

インイヤー型ヘッドホン
最後のイヤホン・ヘッドホンはセッティングしたり正しく録音できているか、などを確認するときに欠かせません。H4などでは片側だけ音量が小さくなっていた、なんてことがあるのでモニタリングは重要です。スピーカー付のレコーダーでも周囲に迷惑をかけないために、イヤホンなどを使って控えめの音量でモニターします。

ここまで読んで、あることに気付いた方もいるかと思います。
最低限必要なものの中にマイクがありません。これは、多くのレコーダーに組み込まれているか付属しているからです。でないと試し録りできません(MDレコーダーは大抵別売)。
しかし、音にこだわる人は口を揃えて別途マイクを用意した方がいいと言います。
まず、内蔵マイクでは操作音(タッチノイズ)を拾いやすいから。ほとんどのレコーダーは、操作するには本体に触れなければなりません。そのときにちょっとした摩擦音などを拾ってしまうわけですね。また、大抵はボタンを押すとカチッという小さな音が返ってきます。摩擦音に気をつけていてもこの音を拾ってしまうことがあります。別途用意したマイクならこれらはある程度防げます。
もう一つ理由があります。内蔵マイクは音質が劣るといわれています。しかしマイクまで買うと出費がかさんでしまいます。だからといって数千円のマイクを買ったのではほとんど意味がありません。それらの多くがビジネス用に声さえ録音できればいい、ということで音質を抑えて低価格化されているからです。とはいえ、高品質なマイクにも1万円を切るものが存在します。

さらにこだわりたい、そんなときに何があるといいのでしょうか。

ウィンドスクリーン・風防

風雑音(吹かれノイズ)を低減するための、スポンジでできた風よけです。普通はマイクユニットに簡単なものが取り付けられていますが、それでも足りないときに付けます。マイクによっては付属品として付いてくるものもあります。高音の劣化が発生しますが、電車内では空調や人の動きが多かったりと、穏やかではない場合が多いので常設しておくことをオススメします。もし持っていないときはハンカチをかぶせることで代用できます。演説などで白い布を付けているのを見かけますが、あれと同じです。画像はwikimedia commonsより

ウィンドジャーマー、ソフタイ、ウィンドマフ

ウィンドジャマーとも呼ばれます。音声さんが担いでいる巨大なもじゃもじゃ。あれがジャーマーです。ウィンドスクリーンにかぶせて使う毛皮のようなもので、ウィンドスクリーンでも足りないときに使います。また、少し簡易的なものにソフタイと呼ばれるものがあります。性能は少々劣りますがテレビ業界では標準的なアイテムです。いずれも毛足が長いほど効果が高まります。これらもウィンドスクリーン同様高音が劣化するので注意してください。音鉄では風が強い日に外で録音したり、車内でも窓を開けて外の音を録音するのに使う程度で、走行音を録音する程度なら不要です。画像はwikimedia commonsより

ポップフィルター


ポップガードとも呼ばれます。パ行などの破裂音で発生するノイズ(ポップノイズ)を抑えるためのもので、ボーカルやアフレコのレコーディングスタジオ、ラジオ局で、マイクと人の間にあるあの物体です。音鉄ではジャーマーでも足りないときに取り付けることがあります。刺繍用の枠とストッキングで代用することもできます。画像はwikimedia commonsより

ハンドグリップ、ショックマウント

マイクを手で持つときに、角度の調整を簡単にするために使うのがハンドグリップです。ショックマウントはマイクスタンドやブームとマイクの間に取り付けて、振動を抑える目的で使用されます。

マイクスタンド

漫才師や歌手の前に立ててあるのがマイクスタンドです。極力マイクに触れないため、両手を自由にするために使用しますが、混雑した電車内では邪魔になるので使用は控えましょう。スタンドには卓上用の小型なものからグースネックと呼ばれる、自在に曲げることができるタイプ、歌手などが使う標準タイプ、マイクを極力遠ざけるためのブームスタンドがあります。卓上用にマイクと一体になったものもあります。

ブーム

竿とも呼ばれるもので、音声さんが担いでいる長い棒がブームです。あれの先にジャーマーをかぶせたマイクが取り付けられているわけですね。遠くの音を拾うためのもので、音鉄では発メロなどを録音するのに使います。ただし、人や車両の邪魔になったり、架線などに触れると感電する恐れがあり、嫌う人も多いです。

ステレオバー

モノラルマイク2本を使ってステレオ録音するときに使うもので、別々のマイクスタンドを利用するより自由度こそ劣るものの、簡単にマイクを設置でき、機動力も向上できます。

XLRコネクタ式ケーブル

業務用のケーブルとそのコネクタ形状のことで、コネクタについてはキャノンコネクタともいいます。キャノンはこのコネクタを開発したメーカーです。物理的に、そしてノイズに強く、長いケーブルを使うときに威力を発揮します。コネクタは大抵5本か3本の芯が出ていて、オスメス共に適切なものを使います。高価なマイクは出力コネクタの大半がXLRで、より高純度のケーブルに交換ができます。レコーダーへの接続もXLRで行うとより良いですが、安価なレコーダーは標準プラグやミニプラグと呼ばれるものにしか対応していないものがほとんどです。マイクも業務用でないと別売品扱いになります。また、ケーブルの材質にもこだわってみましょう。TPC(タフピッチ銅)と呼ばれるものは一番安価ですが、純度が低いため信号の流れが悪く、またロスも大きくなります。これはケーブルが長くなるほど顕著になってきます。質の良いケーブルも色々ありますがOFC(無酸素銅)が台頭しています。

メモ帳

収録した車両や路線、区間を記録しておけば、何の音かがすぐにわかります。


異論はあると思いますがざっとこんなところでしょうか。
音鉄は基本的に雑音を録音する世界なので、あまりこだわってもしかたないといわれることもあります。とくに発メロを筆頭としたアナウンスは、音鉄の中では最もノイズが激しい分野だったりします。そんな音を高音質で録ってもあまりありがたみがないわけですね。
さらに、いくら光通信が普及したとはいえネットで公開したいときはmp3など劣化したデータで配信することが多いでしょう。自分で楽しむときはともかく、あまり耳が肥えてない人、サーバスペースに限りがある人なんかも良すぎる機材のありがたみは薄れます。
一方で通過音などは大自然の中での録音になるので、周囲の雰囲気も大切にしたいときなどは奮発する人が多いようです。
各分野における「あるれば便利」というアイテムはまったく異なってくることになります。ちょっとリストアップしてみましょう。

車内で録る走行音

最もシンプルな構成で済んでしまう分野で、その分レコーダーやマイクにお金をかけたいところです。一般製品の中の上~上、業務用の下くらいを用意するといいかと思います。他には風防くらいで充分です。ケーブルについては短いもので済むことが多いので、あまり気にしなくてもいいと思います。風防については、車内は人の往来が多く、ドアの開閉があったり空調が動いていたりと結構空気の流れが発生します。他にも吹かれノイズが発生する要因はたくさんあるので、ジャーマーとまでいかなくても風防は欠かせません。

車内から録る外の音

窓を開け放ち、マイクを外に向けて走行音を録るというのも乙です。こちらは風対策が欠かせません。高音域に秀でたマイクやレコーダーとジャーマー、それでも負けるときはポップフィルターを加えます。それ以外は上と同じ構成で充分でしょう。

各種メロディ・アナウンス

比較的シンプルな構成で済ませることもできる分野ですが、風が強いところではそうもいきません。音質よりもガンマイクなど指向性の高いマイクとウィンドスクリーン、風が強いときはさらにジャーマーを加えるかローカットフィルターで低音域を殺し、吹かれノイズを消します。また、スピーカーに届かない場合は邪魔にならないように注意してブームを持って行きます。

車外から録る通過音

大自然を走る蒸気機関車の音などを外から狙うというのも面白いかもしれません。最もコストがかかる分野といえます。レコーダー、マイク共に業務用レベル、スタンドやブーム(両方が一体となったものもある)も用意して、自分の音が入らないようにケーブルも業務用の長いものがいいでしょう。ウィンドスクリーンは常に取り付けて、風に負けないようジャーマーも常備しておきます。マイクは走行音を重視したいならガンマイク、周囲の音もすべて録音したいなら全指向性マイクで、ステレオ録音したいときはペアマイクでステレオバーを使わずにセッティングした方が臨場感が増します。


さて次回はマイクについて学んでいきます。



第1回 ~音鉄とは?~
走行音を録ってみよう 第1回 ~音鉄とは?~
[EDIT]
今日から数回にわたって、音鉄入門記事を書いてみようかと思います。
下の目次が全部リンクになる日を自分でも楽しみにしています(笑)

目次



今回は音鉄その物についてです。

音鉄とは、文字通り鉄道の音を楽しむという嗜好およびその人のことで、録り鉄ともいいます。
普通の人からすれば単なる騒音を楽しむ趣味ということですが、車両の形式毎に走行音がまるきり違ったり、駅や路線によってアナウンスやメロディが微妙に違っていたりして、結構面白かったりします。VVVFの音なんかはひとつの曲のように聴こえますから、なおのこと面白いものです。
そして、それらの音は年々変わったり消えていきます。鉄道車両は毎年ということはありませんが、15~20年もすると第一線を退き、地方まで遠征しなければ聴けなくなってしまいます。さらに10年、20年経つと地方まで来た車両も解体され、二度と聴くことはできません。それをいつまでも楽しむために音を録るわけですね。

ちなみに「撮り」鉄だと写真や動画を撮影し観賞するという嗜好になるので、とくに会話では「音鉄」を使う方が間違いはないでしょう。

鉄道の音にも走行音から発車メロディ(いわゆる発メロ)にいたるまでさまざまあり、走行音ひとつとっても車内録音から車外録音、モーター音重視から車内の雰囲気重視などがあり、モーター音重視派はさらに吊掛派からエンジン派、VVVF派、機関車派などと、どの音を好むかは人それぞれという、これまた非常に広い分野になります。
そして、どの音を録るかによって適した機材、場所があります。
もちろん機材についてはだいたい共通で、必須のレコーダーと、場合によってはマイクが必要になってきます。

と、まあこのように色々ある音鉄ですが、とりあえずここでは以下のように分類することにします。

  • 走行音


    • 車外録音


      • 各種メロディ

      • 通過音

    • 車内録音


      • 車内雰囲気

      • モーター音


        • - 吊り掛け

        • - 抵抗制御系・電機子チョッパ系

        • - 気動車エンジン音

        • - 機関車動作音

        • - VVVF変調音




次回からは私自身がモーター音重視派ということで、そちらに偏った解説になりますのでご了承ください。
外はしっかり中舟生
[EDIT]
18日、東北の車両の走行音再録のためリベンジしてきました。
前回と同じくE501系も再録の予定でしたが、今回は出来ませんでした。

今回はE721系はまだ先が長いだろうから701系をメインにして、
後はE501系を録ればいいかな、という予定でした。
ところが一番最初に出会ったのはE721系。まあ会ったからには乗りますとも。
で、黒磯から郡山まで録音します。
もちろんお目当ての701系も忘れずに。多少本数が多いだろうと思って同じ区間で録音です。
さあ次はE501系。磐越線と水郡線、どっちが早いかな、と迷って今回は水郡線をチョイス。
これが大誤算。次の便がなかなか来ない! どうするかな、と迷いながら1時間強。
水郡線のE130系に揺られていました。しかしこれがまた長い長い。
結局水戸に着いたのが19時過ぎ。
安積永盛(あさかながもり)で乗ったのが16時ちょうどなので3時間強ですか。
このまま帰っても2時間はかかるのでE501は諦めて直帰と相成りました。

あ、ちなみに今回のマイク設定はゲインM、レベル111です。
前回の設定はよく響く特急車のデッキでこれまたよく響くトンネルを考慮した設定でした。

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一日の苦労はいったい...
[EDIT]
今日は東北本線の701系とE721系、常磐線のE501系の録音に行ってきました。
去年の3月に東北に行ったときは、701系とE721系に会える場所までは
常磐線経由だったので相当時間がかったんですが、宇都宮線経由だと意外や意外、近いのです。
そこで宇都宮線~東北本線と行って黒磯で701系とE721系、郡山でキハ110系に乗って磐越東線、
いわきから常磐線で上野へ向けて、途中土浦までE501系に乗りました。
列車本数が少ないことも手伝って所要時間は14時間ほど(@∀@)
そこまではよかったのです。思いがけず都営10-000系の8次車に乗れたし撮れたし。
ところが。
帰ってきて音をMacに取り込んで、MPlayerに突っ込んでレッツプレイ!ってときですよ。
コソコソコソ...
ちぃんまい音が聞えてくるばかり。
AT-822ならそれで無問題なのですが...
H4内蔵マイクで録ったのに。最適な設定なのに。この感度は何?...と。
ノーマライズとかが面倒なので感度がいいH4内蔵マイクなわけですが、結局全滅でした(´;ω;`)

ちなみに設定はゲイン:M、レベル96。
これは伊豆急8000系の録音で出した最適値。
Macでもちんまい音になることなくはっきりとした音を聴き取ることが出来ました。
なのに...なんで...(はにはに本編、保奈美さんの日記の同セリフのように)

そんなわけで後日再挑戦の予定です。
14時間も割いてこの有り様って...酷い仕打ちorz
373系再挑戦
[EDIT]
今日はひょんなことからJR東海の373系の録音をリベンジすることになりました。
今回狙うは、東京行きのムーンライトながらが折り返す列車。
なんてったって普通列車で早朝を走りますから、ムーンライトながらなんか比べ物にならないほど録音環境がよいのです。
そんなわけで東京~茅ケ崎間を録音、前回はカメラトラブル、しかも代用の使い捨てカメラでも露光不足で全滅だったので、撮影もしてきました。
音と残りの写真は次回更新時に公開予定です。

JR東海373系 茅ケ崎にて

ちなみにこの車両、ムーンライトながらが東京~大垣、大垣~東京で設定されているので、23時10分に東京を出る前に普通列車として静岡から上ってきます。そしてムーンライトながらの上り運用の後静岡車両区に送り返すために5時20分発の普通列車が設定され、土休日含め毎日運行しています。
消えゆく運命、歌う電車
[EDIT]
まあ当然のことなんですが...
常磐線、京急ともにシーメンスGTOの次...恐らく20年目の大改造を施す際にインバータの寿命等を考慮して換装するとか、新型車の話ですが、その頃にはこの「ドレミ」が聞けなくなる、という噂がまことしやかに流れています。その理由として推測できるのが
・インバータの換装でIGBTになる。シーメンスIGBTに歌うものは(今のところ日本では)存在
 しない
・シーメンスも当然IGBTにシフトあるいはGTOの市場縮小を行っている。新型車への採用は
 期待薄

あと、よく耳にする噂では
・実は日本では外国産電気品でトラブルが多い
・ユーロ高

が考えられます。

そういうのと、もともとドレミファインバータを録音したかった、ということもあってリフォーム中の実家の様子を見に行くついでに録って来ました。
到着して早速やって来たのが2100形だったので乗車。三崎口で折り返した際、運転台なんかを撮影するためにカメラを構えていると、運転士氏に「撮られるんですか」と声をかけられました。気が散るから止めて欲しいって言われるかな...と思いつつも一応音メインなので「音を」と答えると「お疲れさまです」と一言。
鉄道関係者の方に声をかけられるというのははじめてで(いやもちろん「終点です」とか乗り換えを教えてもらったりとかはありますが)、なんというか感動しました。

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やっと...やっと
[EDIT]
ものすごく久しぶりになってなにやら広告が挿入されてしまったようですね(^^;

今朝、運良く8642編成の目撃情報をすぐに見つけられたので追っかけてきました。
ダイヤ改正後初めて乗りました~。そして、やっといい機材で録音できて幸せなのです。
表参道から乗って、表参道~渋谷間は0812号車+0818号車のミックスを録ろうとしたものの0812の音が強過ぎて失敗。
渋谷~大橋間はH4の変な操作方法のせいで録音忘れ。録音直前にモニタできるのは確かに便利ですがRECボタン2連打は忘れやすいから嫌だorz
と、失敗はあったものの三茶~長津田までは順調に録れたので結果オーライということで。2000系にも乗れたし。
東急8500系8642F
やはり8799ユニットのあの音は痺れます(笑)
中間5両を抜いての大井町線転属説を良く耳にしますが、VVVFが寿命になるまで田園都市線で走らせて欲しいものです。
89年製造なのでインバータ自体はあと10~20年は動きますからね。

今日の音ではありませんが、8799ユニットの音は本家で聞いていただけます
大活躍
[EDIT]
去年末運用を離脱し、大井町線転属の噂が流れた東急8500系第42編成。
ところが1月25日より復帰し、ものすごく不定期ながら運用に就いていました。
今週に至っては火曜日~金曜日まで連日運用に就き、水曜日を除いて午後にも運用に就きました。
だから何? というのがごく普通の感想でしょうが、この編成には貴重な日立製のGTO VVVFの試作型――いわゆる過渡期型――を搭載しているので、転属の噂が流れたさ中に転属せず運用に就いただけでテツの間ではお祭り状態になるわけです。
もちろん私も例に漏れず音を録りました(笑)
この音、後に登場した相鉄8000系も一応似たような音なんですが、なにしろ8799ユニットほど音が強いわけでも、音程の変化が豊かなわけでもないので別格です。たった2両だけがこの音を出すというのも魅力のひとつといっても過言ではないでしょう。

昨日は午後運用を渋谷から長津田まで延々と録り続けました。長津田から折り返すとき、しばしぼけ~っとしてから上り方面に行くと終日運用に就いていた2000系が入線してきてますます幸せでした(笑)
もちろん録撮両方してホクホクしながら帰路につきました。

いずれも後日公開予定です。
相鉄からのクリスマスプレゼント
[EDIT]
クリスマスイヴの今日、自分へのご褒美を調達しに出かけてました。
目指すはデータが消えていたE231系近郊型の再録音と京急三菱GTO車、相鉄車の録音。あとは鉄道模型なんかをちまちまっと買って。
E231系はまあそこそこいい感じに録れたかな。JR E231近郊 加減速音だけ先行公開です
京急は青砥まで行って帰ってくるのを待ってたら家に着く頃には日付が変わってしまいそうなので諦めて、相鉄車に賭けました(何を賭けんねん)。そしたら今や貴重な5000系がイヴの横浜に舞い降りた(笑)のです。もちろん録音しました。これも後日公開します(本家の「VVVF非同期音の分析」で起動音だけ公開してますが)。
というわけで思いがけず相鉄からのクリスマスプレゼントを戴くことになりました。
リトライ!
[EDIT]
懲りずにムーンライトながらに再挑戦してきました。今回は余裕を持って出発。夜の旅も乙ですが、さすがに終電間際はヒヤヒヤものです(^^;
今回は無事間に合ったどころか、1本前の銀河も見ることが出来ました。しかし!デジカメの電源を切り忘れていたらしくバッテリー切れ(T T)
おまけに予備をまだ買っていません。しかたなく駅のコンビニに駆け込んでインスタントカメラを購入、急いで撮りました。はてさて、ちゃんと撮れているかどうか...。
ムーンライトながらの走行音も無事録音できました。音割れが酷いですけど、所詮ICレコーダーだし仕方ないかな。

ところで、以前日中に品川で373系を見たことがあるんですが、もしかすると東海だったのかもしれません。
東海が廃止されたのは残念でなりません。この辺だと真夜中じゃないと373系に会えないわけですから...。
行ってきました
[EDIT]
というわけで(?)予定通り255系の録音に行ってきました。他の車両にも乗ったので疲れました~...。風邪ぶり返さなきゃいいけど(^^;
列車は「しおさい」で、行きは255、帰りはE257-500だったんですがE257は全滅でした(T T) まあメインの255が成功したんでいいかな。すんごく長いけど(苦笑)

今度は真夜中に東京行ってムーンライトながらだい!
またまたリベンジです。
[EDIT]
今日、またしても相鉄音鉄リベンジに行ってきました。前回も8000系以外大失敗でしたから(^^;
今回は無事N7000、9000ともに成功しました♪5000系も見かけたんですが、行き先を間違えてうろうろしたりして捕まえられず(T T)

帰りにほぼ必ず乗る小田急でも1000形、とくにソフト未変更車が捕まえられないです。
それに対して未だにうじゃうじゃいる8000形と5000形。
千代田線直通にも使われているのでやっぱり新宿寄りまで行かないと会えないのかな?

相鉄5000系に関しては離脱が近いでしょうから、この前IMONで修理を依頼してもらった京急N1000形を取りに行くときにまた挑戦しようかなと。修理は1ケ月くらいとのことなので来月になるかな。

次回の音鉄は255狙いです。今度こそ東芝GTO録音したるで~!(笑)

Appendix

プロフィール

さくらゆーな

Author:さくらゆーな
鉄道熱が再燃して、撮影に模型にいろいろやってます。
最近反核運動に偏ってるのを反省したいけど
知れば知るほど極悪非道な界隈で止まらない…

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